過去に数回訪れたことのある長谷寺ですが、私にとって一番の問題はとても長い登廊です。
梅雨明けの暑さも伴っていたので、水分補給しながら行きました。
登廊に行く前に自動販売機があるので、持ち合わせがなければお茶などの飲み物を購入しておくと良いかも知れません。
長谷寺は、とても自然豊かな場所にあります。
四季を通じて様々な花で彩られているところから「花の御寺(みてら)」とも呼ばれています。
本堂に行くためには、この長い登廊(とうろう)を通ることになります。
天井からは「長谷型灯籠」が吊るされています。
今回訪れたのは、本来ならば梅雨の時期のはずでした。
しかし今年は例年よりはるかに早い梅雨明けとなってしまい、紫陽花がどのくらい咲いているのか心配でした。
私はお寺に行くのも好きですが、お寺で咲いている花を見るのがとても好きなので重要ポイントです。
長谷寺は四季を通じて、様々な花や景色を楽しめる場所です。
長谷型灯籠と呼ばれるものです。
由来なども知りたかったのですが、調べてもヒットしませんでした。
この長谷型灯籠は仁王門に設置されていたものです。
長谷型灯籠は長谷寺の至るところで見る事ができます。
登廊を少し行くと宗宝蔵(しゅうほうぞう)では春季展示が行われていました。
第五代将軍、徳川綱吉の直筆の水墨画や狩野派の水墨画が展示されていました。
当時使用されていた道具もあり興味深い展示でした。
拝観料は無料の展示でしたが、館内の撮影は禁止されていたので画像をお見せ出来ないのが残念です。
説明によると、将軍のたしなみとして絵画を上手に描くというものがあったそうです。
その指導にあたったのが狩野派だったとの事で、綱吉公と狩野派の共同で書かれた水墨画もありました。
どの水墨画も美しかったのですが、私が一番気になったのは使用されていた硯箱でした。
漆塗りの箱に金伯などをあしらった豪華な硯箱は、小さめの硯と小ぶりの筆が3本ほどおかれていました。
書物を読む際に使う本立ても同様に漆塗りで金伯などをあしらって出来ていて、接続部分に金属が使われているという面で正倉院展で見る細工とは違ったものがあるという意味で、時代の流れを少し感じました。
長い長い登廊を登り切って、ようやく本堂にたどりつきました。
ありがたいことに、ベンチも入り口前にあったので、まずは水分補給しました。
本堂の入り口前の天井には釣鐘があります。
母に教えてもらうまで気づかずで、見上げていると近くのベンチに座っている年配の男性も「こんなものがあったんか!」と驚いていました。
本堂入前の天井にある釣鐘ですが、年配の男性との会話で「これは自動で鳴らすのか?それとも手動なのか?」という話になりました。
そう言われると、とても気になったので周囲を見て回っていたら木造の階段がありました。
となると、これは手動に違いない!という結論になりました。
この釣鐘については後述させていただきます。